前回の記事では陥没乳頭の手術や手術費用、術後の症状について書きました。
今記事では陥没乳頭で実際に悩んでいた私が、産前産後にやってみた改善方法を書いていきます。
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Contents
【治し方はある?】陥没乳頭だった私が実際にやったことを紹介します
陥没乳頭の方は、「もうすぐ出産だけれど、この状態で赤ちゃんに授乳ができるのかな?」と心配される方が多いかもしれません。
私は左胸だけが陥没している状態でした。
妊娠中から悩み、産後も産婦人科の担当医や助産師さんと相談しながらいろいろな方法を試してみました。
私の胸は真性(刺激をあたえても先が出ない)だったので産後3年で陥没乳頭の手術をしましたが、仮性(刺激を与えれば先が出てくる)の方の場合は、妊娠前・妊娠中のケアによっては授乳できる可能性がかなり高くなります。
また、真性の私も母乳自体はしっかり作られていましたので、まったく授乳ができないというわけではありません。
「治し方はあるの?」ということで、陥没乳頭で産前産後に悩まされた私が、実際に試した方法や使ったアイテムを紹介していきます。
もし「赤ちゃんが欲しい」と思っている方でこの記事を読んでいる方がいたら、早めのケアをおすすめします!
【妊娠前】吸引器ピペトップがおすすめ
ピペトップはとても簡単な作りにで、バネ状のキャップみたいな形をしています。
正直、これで数千円するってぼったくりじゃない!?と思いましたが・・・
陥没乳頭改善グッズの中では人気ある商品だったので物は試し・・・、使ってみました。ピペトップは「治った」「改善された」という口コミも多かったので気になりました。
直接胸につける物なので、衛生面を考慮して一つ一つが小さいケースに入っています。
吸引力があるので着けはじめは結構痛いと感じました。でも軽めに装着するとぽろっと取れちゃうんですよね。
小さいサイズなのでピペトップを胸につけて、その上からブラジャーをすることもできますがやや窮屈。
ぴっちりしたブラジャーよりもゆとりのあるブラトップの方がおすすめです。
毎日つけていると私の頑固な陥没乳頭もやや出っ張ってきました。
これは中・軽度な方だったら効果はかなり期待できそうです。
手術をしようか悩んでいる方は、一度試してみる価値はあります。
ピペトップは重度(真性)の場合は、完全に普通の状態になることは難しいです。しかし一時的には乳首が出てきますよ~。
こちらも陥没乳頭改善グッズの中で人気のクリーム「ピュアナス」。
普段からマッサージに使ったり、先ほどのような吸引器を使う前につけて乳頭を保護してあげても良いですね。
また、出産までにマッサージしておくと、乳頭が柔らかくなりまだ力の弱い赤ちゃんが授乳するときにより吸いやすくなる効果があります。
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【妊娠中】担当医に相談してみましょう
まずは妊娠がわかって産婦人科に行った次点で、陥没乳頭であることを先生に相談しておきましょう。
「陥没なので早い段階からおっぱいマッサージをしたい!」と思うかもしれませんが、特に初期はお腹が張りやすかったり切迫の可能性もあるので、自己判断でのマッサージは止めて必ず担当の先生に相談・確認しておきましょう。
だいたい20週以降からマッサージについての指導が入るかと思いますが、これは産院によって異なるようです。
私も陥没乳頭であることは先生に早い段階で伝えました。
胸の状態を診て、「これは産後の授乳は少し大変かも・・・でも全くできないことはないから頑張ろうね」と言っていただき、気持ち的に少しほっとしました。
【授乳中】補助具(乳頭保護器)での授乳
産後は陥没のままでは授乳が困難だったため、入院中に病院から哺乳瓶の乳首部分のような補助具(乳頭保護器)を支給してもらいました。
これをトップに被せて授乳するだけ。
母乳の出が良い場合は、陥没乳頭でも補助具を使えば授乳が可能ですし、母乳の出が悪い場合でも継続して使用すれば母乳量が増えてくる場合が多いです。
私が実際に使っていて少し不便に感じた事は・・・
- 補助具を持ち歩かなければならないこと
- 補助具を洗わなければいけないこと
- 母乳が補助具のくぼみにたまって補助具をバストから外したときに母乳がタラーっとこぼれてしまうこと
などのデメリットもありました。
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【授乳中】搾乳機を使う
私の場合は重度の陥没でしたので、そのままでの授乳や補助具をつけてでの授乳はやはりなかなか大変でした。
赤ちゃんが凹んだ乳頭をしっかり加えてくれれば良いんですが、新生児の赤ちゃんにそこまでの力はなく、どうしても普通の形の片側の乳頭ばかりを吸いたがります。
陥没している方は赤ちゃんに吸ってもらえないのに母乳は作られていくので、胸が張ってきてしまいます・・・。
その場合は搾乳機を使って絞りました。電動の物もありますが、なかなか良いお値段するので、ピジョンの手動の物を購入。
しかし陥没で母乳の出が悪いと手動はなかなか大変です。何回も手を動かすので(水鉄砲みたいな)腱鞘炎になりそうでした(涙)
▲ちなみに電動搾乳機はこちら
【完ミへ】母乳にこだわる必要なんてなかった!ママがストレスのない方法を選択して
私の場合 陥没乳頭が頑固すぎて、授乳することがかなりのストレスになってしまいました。
もっと早い段階でミルクに移行するべきでしたが、「もう少し頑張れる!」「もう少ししたらちゃんと赤ちゃんが吸ってくれるはず」と、授乳をストレスと感じながらも4か月間頑張り続けていました。
朝から晩まで、母乳のことばかりを考えていましたし、妊娠前に陥没乳頭を改善して置かなかった自分を責めることもありました。
陥没乳頭で授乳困難になっていることはなんとなく家族にも相談することができず、かなり辛かったです。周りにも「母乳の出が悪いの?母乳外来いった?」と色々心配されるのも苦痛でした。
そして陥没している方の胸が乳腺炎になってしまったことをきっかけに母乳をやめ、完全ミルクにすることを決意。
ミルク育児がスタートし、陥没で悩んでいた私にとっては本当にストレスフリーでした。
いままで片側の胸しか吸われていなかったので、左右の胸の大きさがかなり変わってしまっていましたが、それも元の状態に戻りホッと安心・・・。
正直、母乳が出ているのにミルクにするという決断はかなり迷いました。母乳を止めてしまえばもう母乳を出すことはできませんから。
「もう赤ちゃんにおっぱいあげられないんだ・・・」という寂しさもありました。
しかし母乳でもミルクでも赤ちゃんは元気に大きくなるんです。現在娘は3歳ですが健やかに成長しています。
母乳かミルクかそこにあまりとらわれすぎず、ママの負担の少ない方法を見つけられると良いのではないかと思いました。
2019年には待ちに待った液体ミルクも国内メーカーから発売されたことも嬉しいですね♪(まだまだ液体ミルクの価格は高いですが・・・)
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改善されない真性の陥没乳頭の場合は手術がおすすめ
前回の記事にも書いていますが、私は子どもを産んで3年後に手術をしました。
うんともすんとも言わない真性の場合は、手術をするという選択肢もあります。(私が手術をしたクリニックでは保険適用で安く済みました。)
私が手術を決めた理由は、
- これから第二子を妊娠する可能性があるかもしれないから。
- 単純に見た目の問題。やっぱり陥没は何歳になってもコンプレックスです。。。
- 陥没をしている状態だと汚れがたまりやすく炎症を起こす可能性が高いから。
- 保険適用で手術できる病院があると知ったから。
今では左右同じような見た目のバストになり、かなり満足。欲を言えば10代の頃にしておけばよかった・・・なんて思いましたよ。
仮性はともかく、真性の場合は自分で治すことはなかなか難しいと言われています。
「いつかは手術をしたい・・・」と思っているならば、早い時期にバスト専門のクリニックに行って、先生から説明だけでも聞いてみると良いですよ♪
前回の記事で手術のことについて書いています。費用についても。